「金鵄と菊花紋章がデザインされた昭和十六銘の5銭硬貨があるんだけど価値はどれくらいかなぁ?」と言った疑問にお答えするため、今回は昭和15年から昭和18年にかけて発行された5銭アルミニウム貨幣の価値と買取相場について記載していきたいと思います。
この古銭は菊10銭アルミ貨幣と同様に量目変更がされたことで知られています。また、特年(昭和16年の1.0g)は価値が高くなっており1万円を超える買取も期待できます。
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5銭アルミ硬貨の詳細
画像は昭和15年から昭和18年(1940年〜1943年)にかけて発行された5銭アルミ硬貨です。菊10銭アルミ貨幣と同様に量目(重さ)が2度、変更になったことで知られています。
表面には「菊花紋章と瑞雲」裏面には「金鵄(きんし)」がデザインされており、詳細は下記の通りです。
5銭アルミ貨幣の詳細
項目 | 詳細 |
直径 | 19mm |
品位 | アルミ1000 |
量目(昭和15年-16年前期) | 1.2g |
量目(昭和16年後期-17年) | 1.0g |
量目(昭和18年) | 0.8g |
製造期間 | 昭和15年8月1日〜昭和18年12月17日 |
量目別の発行枚数
量目 | 発行枚数 |
1.2g(昭和15年-16年前期) | 410,020,460枚 |
1.0g(昭和16年後期-17年) | 478,023,877枚 |
0.8g(18年) | 276,493,742枚 |
日本のカタログ価格
年号銘 | 完全未使用 |
昭和15年(1.2g) | 3,000円 |
昭和16年(1.2g) | 1,000円 |
昭和16年(1.0g) | 11,000円 |
昭和17年(1.0g) | 400円 |
昭和18年(0.8g) | 800円 |
年号銘 | 未使用 |
昭和15年(1.2g) | 400円 |
昭和16年(1.2g) | 200円 |
昭和16年(1.0g) | 8,000円 |
昭和17年(1.0g) | 150円 |
昭和18年(0.8g) | 500円 |
年号銘 | 極美品 |
昭和15年(1.2g) | 100円 |
昭和16年(1.2g) | 80円 |
昭和16年(1.0g) | 3,500円 |
昭和17年(1.0g) | 70円 |
昭和18年(0.8g) | 300円 |
年号銘 | 美品 |
昭和15年(1.2g) | 60円 |
昭和16年(1.2g) | 50円 |
昭和16年(1.0g) | 2,000円 |
昭和17年(1.0g) | 50円 |
昭和18年(0.8g) | 200円 |
5銭アルミ硬貨の買取価格・査定相場
下記は私が調べた5銭アルミ貨幣の実勢価格(業者が販売し実際に市場で取引された値段)と買取相場です。
古銭詳細 | 実勢価格 | 買取相場 |
昭和16年(1.0g) 完全未使用+ | 18,800円 | 〜13,000円 |
昭和16年(1.0g) PCGS MS64 | 12,500円 | 〜8,000円 |
昭和15年(1.2g) 未使用+ | 1,600円 | 〜800円 |
昭和18年(0.8g) 完全未使用 | 980円 | 〜300円 |
昭和17年(1.0g) 極美品 | 20円 | 〜5円 |
昭和17年(1.0g) へゲエラー | 1,000円 | 〜300円 |
特年(昭和16年の1.0g)以外の準未使用未満については価値が低くなっており、業者による買取価格は1枚数円や買取不可のケースが多くなっております。
また、エラーコイン(エラー銭)は価値の高い影打ちエラーなどは発見されておらず、価値の低いヘゲエラーがほとんどとなっています。
一方、昭和16年銘(1.0g)の特年は価値が高くなっており、ロール出しの完全未使用などについては1万円を超える高額査定も期待できます。今回の記事が古銭の売却や換金の参考になりましたら幸いです。