「穴の空いた大正11年の10銭硬貨があるんだけど価値はどれくらいかなぁ?」と言った疑問にお答えする為、今回は大正9年から昭和7年にかけて発行された10銭白銅貨幣の価値と買取相場について記載して行きたいと思います。
この古銭では特年(昭和4年銘)やエラーコインで価値が高くなっており、高価買取が期待できます。
10銭白銅貨の詳細
画像は大正9年から昭和7年(1920年〜1932年)にかけて発行された10銭白銅貨です。中央に穴の空いた穴銭で特年は昭和4年と大正9年、昭和6年銘、詳細は下記のようになっております。
10銭白銅貨の詳細
項目 | 詳細 |
直径 | 22.17mm |
品位 | 銅750/ニッケル250 |
量目(重さ) | 3.75g |
製造期間 | 大正9年9月〜昭和7年7月 |
その他 | 昭和7年発行予定枚数の内7,000,000枚は発行されず満州国へ貨幣材料として回送された |
年号別の発行枚数
年号銘 | 発行枚数 |
大正9年 | 4,894,420枚 |
大正10年 | 61,870,000枚 |
大正11年 | 159,770,000枚 |
大正12年 | 190,010,000枚 |
大正14年 | 54,475,000枚 |
大正15年 | 58,675,000枚 |
昭和2年 | 36,050,000枚 |
昭和3年 | 41,450,000枚 |
昭和4年 | 10,050,000枚 |
昭和6年 | 1,850,087枚 |
昭和7年 | 23,151,177枚 |
日本のカタログ価格
年号銘 | 完全未使用 |
大正9年 | 10,000円 |
大正10年 | 1,800円 |
大正11年 | 1,800円 |
大正12年 | 1,800円 |
大正14年 | 1,800円 |
大正15年 | 1,800円 |
昭和2年 | 2,500円 |
昭和3年 | 1,800円 |
昭和4年 | 25,000円 |
昭和6年 | 6,000円 |
昭和7年 | 2,000円 |
年号銘 | 未使用 |
大正9年 | 5,000円 |
大正10年 | 1,000円 |
大正11年 | 1,000円 |
大正12年 | 700円 |
大正14年 | 1,000円 |
大正15年 | 1,000円 |
昭和2年 | 1,000円 |
昭和3年 | 1,000円 |
昭和4年 | 8,000円 |
昭和6年 | 2,000円 |
昭和7年 | 1,000円 |
年号銘 | 極美品 |
大正9年 | 700円 |
大正10年 | 300円 |
大正11年 | 300円 |
大正12年 | 300円 |
大正14年 | 300円 |
大正15年 | 300円 |
昭和2年 | 400円 |
昭和3年 | 400円 |
昭和4年 | 1,000円 |
昭和6年 | 1,200円 |
昭和7年 | 400円 |
年号銘 | 美品 |
大正9年 | 200円 |
大正10年 | 100円 |
大正11年 | 100円 |
大正12年 | 100円 |
大正14年 | 100円 |
大正15年 | 100円 |
昭和2年 | 150円 |
昭和3年 | 150円 |
昭和4年 | 500円 |
昭和6年 | 600円 |
昭和7年 | 200円 |
10銭白銅貨幣の買取価格・査定相場
下記は私が調べた10銭白銅貨幣の実勢価格(業者が販売し実際に市場で取引された値段)と買取相場です。画像のようなエラーコインについては下記のような価格で取引されており、数万円での買取も十分期待できます。
エラーコインの買取相場
エラーの種類 | 実勢価格 | 買取相場 |
刻印ズレ | 8万円〜10万円 | 〜6.5万円 |
穴ズレ | 2万円〜6万円 | 〜3.6万円 |
通常銭の買取相場
古銭詳細 | 実勢価格 | 買取相場 |
昭和4年 PCGS MS66 | 15,000円 | 〜11,000円 |
昭和4年 極美品 | 800円 | 〜100円 |
大正9年 完全未使用 | 3,500円 | 〜1,500円 |
大正9年 極美品 | 400円 | 〜30円 |
昭和6年 完全未使用 | 3,500円 | 〜1,500円 |
昭和6年 未使用 | 1500円 | 〜500円 |
通常銭(エラーや試鋳貨以外の古銭)については特年(昭和4年・大正9年・昭和6年)の完全未使用については価値が高くなっており、特に昭和4年銘については状態が良ければ1万円前後での買取も期待できます。
一方、特年以外や特年だとしても極美品以下の状態のものについては価値が低くなっており業者による査定価格(買取価格)は100円程度が相場の上限となっています。
10銭白銅貨幣の価値まとめ
いかがだったでしょうか?大正から昭和初期にかけて発行された10銭白銅貨の詳細は上記のようになっております。
状態の悪い硬貨については骨董(アンティークコイン)としての価値は乏しいですが、状態の良い特年やエラーコインを中心に買取価格が高くなっています。今回の記事が古銭の売却や換金の参考になりましたら幸いです。