「昭和15年の10銭硬貨があるんだけど価値はどれくらいかなぁ?」と言った疑問にお答えする為、今回は昭和15年から昭和18年にかけて発行された菊10銭アルミ貨幣の価値と買取(査定)相場について記載して行きたいと思います。
この古銭は5銭アルミ貨幣や富士1銭アルミ貨幣などと同様に量目変更がされたことで知られています。また、昭和18年銘(1.2g)が特年となっており、保管状態が良ければ高額査定が期待できます。
菊10銭アルミ硬貨の詳細
画像は昭和15年から昭和18年(1940年〜1943年)にかけて発行された菊10銭アルミ硬貨です。表面には「菊花紋章」裏面には「凹図面の桜の花」が描かれており、詳細は下記の通りです。
菊10銭アルミ硬貨の詳細
項目 | 詳細 |
直径 | 22mm |
品位 | アルミニウム1000 |
量目(昭和15年-16年前期) | 1.5g |
量目(昭和16年後期-18年前期) | 1.2g |
量目(昭和18年後期) | 1.0g |
製造期間 | 昭和15年4月1日〜昭和18年9月28日 |
量目別の発行枚数
量目 | 発行枚数 |
1.5g(昭和15-16年) | 575,600,000枚 |
1.2g(昭和16-18年) | 944,900,000枚 |
1.0g(昭和18年) | 756,000,000枚 |
日本のカタログ価格
年号銘 | 完全未使用 |
昭和15年(1.5g) | 2,000円 |
昭和16年(1.5g) | 1,000円 |
昭和16年(1.2g) | 1,000円 |
昭和17年(1.2g) | 400円 |
昭和18年(1.2g) | 18,000円 |
昭和18年(1.0g) | 600円 |
年号銘 | 未使用 |
昭和15年(1.5g) | 350円 |
昭和16年(1.5g) | 200円 |
昭和16年(1.2g) | 350円 |
昭和17年(1.2g) | 150円 |
昭和18年(1.2g) | 13,000円 |
昭和18年(1.0g) | 150円 |
年号銘 | 極美品 |
昭和15年(1.5g) | 150円 |
昭和16年(1.5g) | 80円 |
昭和16年(1.2g) | 150円 |
昭和17年(1.2g) | 80円 |
昭和18年(1.2g) | 5,000円 |
昭和18年(1.0g) | 80円 |
年号銘 | 美品 |
昭和15年(1.5g) | 100円 |
昭和16年(1.5g) | 50円 |
昭和16年(1.2g) | 100円 |
昭和17年(1.2g) | 50円 |
昭和18年(1.2g) | 3,000円 |
昭和18年(1.0g) | 50円 |
菊10銭アルミ貨幣の査定相場・買取価格
下記は私が調べた菊10銭アルミ貨幣の実勢価格(業者が販売し実際に市場で取引された値段)と買取相場です。
古銭詳細 | 実勢価格 | 買取相場 |
昭和18年(1.2g) 完全未使用 | 14,000円 | 〜10,500円 |
昭和15年(1.5g) 完全未使用+ | 2,800円 | 〜1,200円 |
昭和16年(1.5g) 完全未使用 | 1,680円 | 〜700円 |
昭和17年(1.2g) 完全未使用+ | 1,400円 | 〜500円 |
昭和15年(1.5g) 極美品 | 130円 | 〜10円 |
昭和16年(1.2g) 極美品 | 120円 | 〜10円 |
昭和18年(1.2g)の特年は価値は高くなっており、ロール出しの完全未使用ならば5,000円〜10,000円程度での買取も期待できます。
一方、特年以外については完全未使用でも買取価格は数百円〜1,000円程度が相場となっています。また、極美品以下の状態の古銭については残念ながら価値は高くなく、業者による査定価格(買取価格)は10円以下が相場です。
菊10銭アルミ貨幣まとめ
いかがだったでしょうか?昭和に発行された菊10銭アルミ貨幣の詳細は上記のようになっております。
現存数が多い為、状態の良くないものの価値は高くありませんが、特年の完全未使用になると5000円を超えるような買取となることもあります。今回の記事が古銭の売却や換金の参考になりましたら幸いです。