「穴の空いた昭和十九年の10銭硬貨があるんだけど価値はどれくらいかなぁ?」と言った疑問にお答えする為、昭和19年に発行された穴アキ錫10銭硬貨の価値と買取相場について記載して行きたいと思います。
この古銭は発行枚数が多い為、価値はそれほど高くありませんが、穴ズレや角度ずれなどのエラーコインが存在し、エラーコインについては高額査定が期待できます。
昭和19年穴アキ錫10銭硬貨の詳細
画像は昭和19年(1944年)に発行された大日本10銭錫貨幣です。表面には5銭錫貨と同様に「額面・菊花紋章・桐紋」裏面には「大日本と年号銘」が書かれています。
穴アキ10銭貨幣の詳細
項目 | 詳細 |
直径 | 19mm |
品位 | 錫930/亜鉛70 |
量目(重量) | 2.40g |
発行枚数 | 450,000,000枚 |
製造期間 | 昭和19年3月7日 - 同年8月 |
その他特徴 | 孔径約5mmの穴銭 |
日本のカタログ価格
状態 | カタログ価格 |
完全未使用 | 300円 |
未使用 | 100円 |
極美品 | 80円 |
美品 | 50円 |
昭和19年穴アキ10銭錫貨幣の査定相場・買取価格
下記は私が調べた穴アキ10銭錫貨幣の実勢価格(業者が販売し実際に市場で取引された値段)と買取相場です。
古銭詳細 | 実勢価格 | 買取相場 |
PCGS MS64 | 3,500円 | 〜1,500円 |
完全未使用 | 800円 | 〜200円 |
未使用 | 200円 | 〜15円 |
買取相場の根拠
PCGSやNGCによる鑑定済みコインの場合、鑑定の分だけ価値が上乗せされる傾向がありますが、鑑定費用や国際送料が発生する為、実質的な手取りは少なくなってしまいます。
また、5銭錫貨と比べると額面は大きいのですが、発行枚数が多い為、価値は低い傾向があり、完全未使用だとしても買取価格は数百円程度が相場の上限となっております。
買取価格の高いエラー10銭錫貨
傾打エラー10銭錫貨
画像は45度傾打エラーの大日本10銭錫貨幣です。傾打エラー(角度ずれエラー)は同一状態、同一年号銘の古銭ならば角度のズレが大きければ大きいほど、価値が高いです。
45度角度ずれエラーの場合、実勢価格は8,000円〜13,000円程度となっており、5,000円を超えるような買取となることもあります。
穴ずれエラー10銭錫貨
昭和19年穴アキ錫10銭硬貨まとめ
いかがだったでしょうか?通常見つかる10銭錫貨は現存数が多い為、価値はそれほど高くありません。
一方、ごく稀に存在するエラーコイン(傾打・穴ずれ等)については価値が高くなっており、高額査定が期待できます。今回の記事が古銭の売却や換金の参考になりましたら幸いです。