こんにちは古銭の買取売却査定ナビです。今回は米国50セント(ハーフダラー)銀貨シリーズから1920年と1921年に発行されたピルグリム300周年記念銀貨について見て行きたいと思います。

1920年1921年ピルグリム メイフラワー号50セント銀貨

米国の銀貨

1920年と1921年に発行されたピルグリム到着300周年記念50セント(1/2ドル)銀貨です。表面にはウィリアム・ブラッドフォードの肖像、裏面にはメイフラワー号が描かれた大変美しい銀貨でコインデザイナーはCyrus E. Dallinとなっています。

ピルグリムとは、アメリカに渡ったイギリスのピューリタン(清教徒)たちで、1620年にイギリス南西部プリマスから、新天地アメリカの、現在のマサチューセッツ州プリマスにメイフラワー号で渡ったとされています。

カタログ

KM#147で1920年と1921年に発行があり若干デザインが異なります。1920年は発行枚数152,112枚、1921年は発行枚数20,053となっており1921年の方が価値が高くカタログ価格も約2倍となっています。

1920年のカタログ価格はMS60(未使用)で100USD、MS63で110USD、MS64で120USD、MS65(完全未使用)で375USDとなっています。

ピルグリム到着300周年記念50セント銀貨の市場価格

ピルグリム到着300周年記念銀貨は国内でも取引が行われています。最も参考になるデータとしては2015年にPCGS鑑定済みMS64が1.5万円で取引されています。

海外でのデータとしては下記のようになっており、国内と海外では殆んど市場価格に差がない事が伺えます。

取引日 コイン詳細 カタログ価格 実勢価格
2007年 PCGS鑑定済みMS66 MS65=375USD 750USD(約8.6万円)
2017年 PCGS鑑定済みMS65 MS65=375USD 120USD(約1.5万円)
2017年 PCGS鑑定済みMS66+ MS65=375USD 822USD(約9.5万円)

グレードとしてはMS66以上が少ないためMS65からMS66に上がると一気に数倍に市場価格が上昇します。そのため、MS65以下の場合はカタログ価格よりも安価で取引がされる事が一般的です。

単体のアンティークコインとしては価値が高いものではありませんがシリーズが揃っている場合はシリーズ物としての付加価値があります。今回の記事が古銭の買取査定価格の参考になりましたら幸いです。